「気持ち悪い」を「美味い」に変えたのは言葉!

今回のゲスト、福岡出身のレストランオーナー、ヒミ*オカジマさんがニューヨークのマンハッタンで経営する博多料理店「HAKATA TONTON」は、NYミッシュラン5年連続受賞の快挙を成し遂げている大人気店です。

多くのお客さんのお目当てはというと......なんと「豚足」。

しかし、マンハッタンと言えば、豚肉を食べないユダヤ系住民が多い街。そんな立地にありながら、いったいどうやって豚足の店を繁盛店にしたのでしょう?

実は僕はメニュー名をあえてTONSOKUと訳さずに書いていました。アメリカ人のお客さんは必ず、『TONSOKUって、何?』と聞いてきます。そこで僕は、『フランス人がこよなく愛する料理、ピエ・ド・コションです』と答えました。すると当然、『それはどんな料理か』と聞かれる。その時に初めて、『Pig's Feet(ピッグズ・フィート/豚の足)です』と種明かしするんです。そうすると、『うーん、フランス人に人気なら食べてみようか』となる(笑)。もしメニューにPig's Feetと書いてしまっていたら、気持ち悪がられてブームにはならなかったと思うのです。

噂の料理TONSOKUを食べてみたいという人が集まりはじめ、客が客を呼び、あっという間に店は、予約2週間待ちの状態になったのだとか!

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